【誰でもわかる】貨幣の役割

ファイナンス
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価格情報の最小化(価値尺度機能)

価格情報とは、それぞれの商品に付けられる価格のことを言います。
貨幣のない世界(物々交換の世界)を考えてみましょう。
金と銀と銅と鉛と鉄の5つのものがあると仮定します。この時の価格情報はいくつでしょうか?
物々交換なので、金1gは銀0.6g、銀1gは銅0.8g、金1gは銅0.48gなどと値段がつけられているはずです。
つまり、以下の図のように価格情報があるということです。

よって、価格情報の量は、価格情報の線の数なので、10となります。
今、考えたのは、5つしか物がない時なので、価格情報は10で済みますが、世の中には、莫大な数の商品があります。そうすると価格情報も莫大な数になります。

ここで、貨幣にその取引を媒介させてみることにします。
金を貨幣として使用すると、価格情報は、以下のように整理することができます。

このように価格情報を、貨幣に媒介させると、価格情報量を劇的に減らすことができます。(ここでは、10から4に減らせた)
このように価格情報を整理することを、価格情報の最小化(価値尺度機能)と言います。

交換機能

再び、貨幣が媒介していない物々交換の世界を考えます。
物々交換の世界で、A君はカレーを作りたいので、持っている大根と、にんじんを交換したい人がいます。
また、B君は、飲み物が欲しいので、余っているにんじんと交換したい人がいます。
この2人の間で交換は成立するでしょうか?
たぶん、交換は成立しませんよね。
もし、交換したとしたら、A君は欲しかったにんじんを手に入れることができるが、B君は飲み物が欲しいのに大根を貰うことになります。B君は、自分の欲しいものを手に入れることができていません。つまり、B君はこの交換はしないでしょう。

このように、物々交換の世界では、それぞれが交換に差し出すものを、もう一方が欲しいと思っていなければ、交換は、成立しません。
この、それぞれが交換に差し出すものを、もう一方が欲しいと思うことを、「欲求の2重性」と言います。
物々交換の世界では、欲求の2重性が必要となります。

一方で、貨幣を媒介する世界(貨幣経済)では、どうでしょう?
貨幣経済では、A君のように、大根が余っている人は、大根を売って貨幣を得ます。にんじんが欲しければ、そのお金でにんじんを買います。また、B君のように、にんじんが余っている人は、にんじんを売って貨幣を得ます。もし、飲み物が欲しければ、その貨幣を使って、飲み物を買います。
こうすれば、A君とB君の両方の欲求が満たせますね。

このように貨幣は、交換の仲立ちをする機能を持ちます。それを、「交換機能」と呼びます。

価値貯蔵機能

貨幣には、価値貯蔵機能と呼ばれる機能があります。
これは、イメージしやすい機能だと思います。

貨幣は、モノと交換できる価値を半永久的に持ちますよね。
つまり、買いたいと思う商品が現れるまで、価値を貯蔵しておくことができます。

まとめ

貨幣の3つの役割を見てきました。
貨幣の役割とは、
・価格情報量の最小化(価値尺度機能)
・交換機能
・価値貯蔵機能
でした。

今日の世界の大半の場所で、貨幣を媒介した取引が行われているのは、以上の3つのような利点があるからなのですね。

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